2015年11月20日金曜日

出演者の西山由紀さんから

おしもはんのテーマは、私たちがずいぶん長いこと
想いをこめてたずわさってきたテーマだ。

赤ちゃんの排泄から妊娠・出産・月経やパートナーとの関係、
それに育児をしながら10年以上、介護してきた体験。

それがこんな形で舞台になる。
感動のあまり、リハーサルのたびに涙腺がゆるんでしまった。

慣れなかった育児や介護がオーバーラップするからだろう。
楽しくて泣けてきて、涙と笑いなしには見ちゃいられない。

だけど、こうやって、たいへんだった体験が作品として昇華されると、

これはもはや個人の体験ではなく人類としての体の記憶を
追体験しているように感じる。

「おしもはん」は、普遍的で、そこではすべてが受け入れられているのだ。

そもそも、「おしもはん」は舞台なのに脚本がない。
「どう思う?どんな感じ?」「動いてみて。」
演出家・伴戸さんのナビゲートで、ダンサーの人もダンスとは縁もゆかりもない人も
とりあえず、感じるままに動いてみる。

動きや感情のすべてが受け入れられる感覚。
「おしもはん」の魅力は、たぶん、そこに集約されるのだと思う。

ばんちゃん(伴戸さん)に、ダメ,と否定されたことがない。
上手も下手もない(たぶん)。

おそらく誰もが体内にもっているけれど眠っていたような踊りをどんどん引き出してくれる。
それは、とても心地良い作業だ。

「おしもはん」は、アメーバのように、出演する人によって、その都度進化していくのだと思う。
人が成長していくように。
これは、大きな海のような、母なる大地のような作品だ。

さて。わたしは、果たしてここで何をするのか?

0歳の赤ちゃんの気持ちを代弁して、赤ちゃんだって気持ちよく排泄したい!
おしっこやうんちが気持ちよく出ると天にも昇るほど嬉しいんだよ!
と伝えたい・・・!


西山由紀
おむつなし育児研究所京都サロン
http://omutsunashi-kyoto.com/
 

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